恒例の日曜更新ですが、今晩用事があるので少し早めの夕方に記事アップ。
というか週末も色々大変でした…
ついになっちまいましたよ、濃厚接触者ってヤツに…
幸い体調には何の異常もなかったのと、自主的に抗原検査して陰性が続いてたので、
この土日には晴れて外出出来るようにはなってましたが…
改めていつ感染してもおかしくないなぁ、と実感した次第。
読者の皆様も気を付けつつ、楽しいお酒ライフを…!


さて今回もウイスキーの紹介。
前回の記事の「アマハガン まどろみバーメイドコラボボトル」と同時に買った、
滋賀県・長浜蒸留所がリリースする限定モルト!


INAZUMA エクストラセレクテッド エディションNo.2


さてさて、こちらがどんな代物かというと、
長浜蒸留所の原酒に、「あかし」などの銘柄で知られる、兵庫県明石市の
江井ヶ嶋蒸留所の原酒をブレンドしたヴァッテドモルト。
いわゆる、国内のマイクロディスティラリー同士の原酒をブレンドした逸品なのです。


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ラベルには、五穀豊穣をもたらすという、名前通りの稲妻に、
兵庫県の県鳥であるコウノトリが。
そして琵琶湖の形にラベルが繰り抜かれ、(写真では分かりにくいが)中を覗けば、
そこには江井ヶ嶋蒸留所が描かれている、というコラボ感満載の仕様となっている。

ちなみにエディションNo.1は、現在筆者注目の、富山・三郎丸蒸留所とのコラボ、
No.3は、江井ヶ嶋と三郎丸、両蒸留所の原酒をブレンドしたものなんだそうな。

エディションNo.3が売り切れていたのと、
No.1には海外産の原酒もブレンドされている、という事だったので、筆者のセンスで、
より原酒同士の個性が際立つであろう、このNo.2をチョイス。
(+まどろみバーメイドコラボ2本も購入したので、コスト的な問題もあったり…w)


さてお味の方はいかほど…
という事で、味のレビューへと。


まずはストレート。

グレープフルーツやハーブを感じさせる、スッキリと清涼ながらも、
落ち着いた気品のある香り。
ごくごく軽いが、ピーティー感、ソルティ感も感じられ、
これらが香り全体により深みを与えているようだ。

一口飲むと、初手にパンチの効いたスパイシーさがグッと感じられ、
その後には、オレンジを思わせる、少し苦み走ったフレッシュな甘さが
口の中に広がっていく。
ドライマンゴーをのような豊かな甘味に、
ベリー系果実を思わせる華やかなフレーバーも感じられ、
これらの織りなす余韻が、飲んだ後も喉の奥でしっかりと存在感を主張。

アマハガンの良さを残しつつも、そこからプラスアルファが感じられる、
蒸留所新機軸の仕上がり、という印象だ。


続けて少量加水してみる。

香りはよりスパイシーさ、フルーティーさを強く感じる、エキゾチックなイメージへと変化。
シナモンや甘めのジンジャー、ドライマンゴー、ドライフィグなどを思わせる、
芳醇で豊かな香りに。

口当たりは、パンチのあったストレートよりもだいぶまろやかになり、飲みやすくなる。
だが飲んで程なくすると、折からのスパイシーさ、フルーティーで芳醇な味わいが
じわじわと沸き上がるように展開する。
ビリビリとした印象ながら、何処かまろやかで優しい、
文字通り稲妻という印象通りの味わいだ。


ロックにしても、エキゾチックで甘く穏やかな香りが中心。
シナモン、ジンジャーなどのスパイス感と、蜂蜜やバナナを思わせる
甘い香りのバランスが良く、落ち着き、安らぎを与えてくれる。

甘めの香りとは裏腹に、味はしっかりとしており、タフな飲み応え。
最初にアマハガンらしい、ピーティーさ、ソルティさがしっかり感じられ、
それを追うように、フルーティーな甘さ、そしてジンジャーを思わせる、
稲妻のようにシビれるスパイシーさが存在を主張。
全体的に層の厚い、リッチな味わいに仕上がっており、
ビリビリとくる稲妻のようなスパイシーさは、喉の奥に至るまで、
余韻として力強く鳴り響き続ける。


まさに名は体を表す飲み応えで、飲んだ後の満足感もかなりのもの。
異なる蒸留所同士のヴァッテドで、複雑味が感じられながらも
大人しい仕上がりになるかと思ったが、全然そんな事はなく、
むしろシングルモルトのような個性の強さを見せてくれる、
実に面白いモルトだと思う。
これもハイボールにしても面白いんじゃないかな…今度試してみよう…


味:★★★★(まさに稲妻というスパイシーさと穏やかな甘味で、飲み応え、満足感十分)
入手難易度:★★★★★(限定品なので…定価は¥7,600前後。通販ではプレ値に注意)