さて、しばらくぶりになりますが、GW連休後の初更新となります。

連休中は楽しかった…
友人を四国に招いて、色々遊んで飲み食いしたり、
その足で実家に帰って3日ほどゆっくりして、
休み後半、今度はこちらが友人の住む三重~名古屋にお邪魔したり…

伊勢神宮でいいお酒たちも手に入れられたしね。
この辺りの紹介はまたおいおいさせて頂きます。


で、連休明け。ここからが良くなかった。
連休中楽しんだ反動のように、歯の調子が悪くなったり、
クレカが不正使用されたり…
(現在はどちらの問題も解決しています)
出来るだけ早めに更新再開するつもりが、上記のトラブル対応や、
諸々の問題解決で少し疲れてしまったために、ちょっと遅くなってしまいました。
もうしばらく余計なトラブルは無しの方向で頼むぞ…w


とまぁえらい前置きになってしまいましたが、
本日は日本酒を1本紹介。
こちらは連休中に手に入れたものではなく、
休み前に仕込んでいたネタのストック分の消化。
連休後の準備運動、って感じで今回は1つ。
でも相変わらず美味しいお酒でございました。


酔鯨 高育54号 純米吟醸


押しも押されもせぬ、高知代表の名酒、酔鯨を今回はご紹介。
高知市南部、桂浜にほど近い立地に蔵を構える、
酔鯨酒造株式会社さんのお酒で、某酒場詩人の愛飲する日本酒としても有名。

居酒屋でも、高知の代表選手、的な感じで取り扱っている店が多く、
当ブログを覗きに来られるほどの人ならば、殆どがご存じのはず…


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土佐のお酒というと、見た目も中身も、辛口淡麗、硬派ぜよ!なイメージがあるが、
「酔鯨」だけあって、ラベルには鯨の尾がデザインされており、なんとなくファンシー。


高知を代表する蔵だけあって、お酒のラインナップも多種多様にわたる酔鯨。
その中から、今回はこの「高育54号」を紹介する訳ですが
そもそも高育54号って何ぞや?という所から。

こちら、原料となる「吟の夢」という酒造好適米の、
育種過程の試験番号に当たるのだとか。
「吟の夢」自体も、高知で初めて育成された酒造好適米であるため、
このお酒は、いわゆる最近増えてきた、ワインでもよくあるような、
「産地の恵みを最大限に活かしたお酒」なのである。


会社の高知出身の、あまりお酒に詳しくない後輩に、
友人にプレゼントするお勧めの土佐酒について相談された折、
こちらも高知のお酒が飲みたくなって買いに行った…
という経緯で手に入れた1本…w

筆者的には、どこでも飲めると、敢えてあまりレビューしてこなかった酔鯨ですが、
同じような理由で最近飲んでいなかった、以前紹介の「十旭日」同様、
久しぶりに飲むと、またこれが程よくイメージを覆してくる感じで美味だった…!

という訳で以下、味のレビュー!


まずは冷酒。

吟醸らしくさっぱり爽やかな、メロン・スイカのようなウリ科果実香をメインに、
和梨・サクランボを思わせる、ほんのりと甘いフルーティーな香り。
土佐酒ゆえ、もう少しアルコール香メインかと踏んでいた筆者にとっては、
意外な印象だった。

一方味の方は、甘味よりも酸味、そして旨味がメイン。
口当たりは軽く飲みやすいが、後からこれらの味がじわじわと口の中に広がっていき、
しっかりとした飲み応えを感じられる。
メロン、そして和・洋の梨を感じさせる、酸味とほのかな甘味で構成された
フレッシュな味わい。
余韻には、米の旨味たっぷりの滋味深い味わいが存在感を残しながら香る。


続けて燗に。

冷酒と違い、香りはフルーティーだが、甘さよりは酸がメインに。
リンゴや和梨のようにさっぱりとしているが、フルーティー、かつボリューミーで、
こちらもまた飲み応えのありそうな、しっかり目の味わいを想起させる。

香りでの想像通り、酸味と旨味メインで、冷酒に比べると武骨な味わい。
淡麗でこそないが、濃醇で旨口、どっしりとした風味を楽しめる。
果実感は冷酒に比べるとかなり弱くなるが、
その分、旨味メインの滋味深さが強調される。

また、冷めてぬるめの日向燗くらいの温度になると、
梨のような優しい甘味が出てきて、口当たりも柔らかいものに変化。
このくらいの温度帯が、燗としてはベストな飲み頃なのかもしれない。


高知のお酒では、「土佐しらぎく」が好きで、
これまでにも幾度となく紹介してきたのだが、
一度酔鯨に立ち返って、色々飲んでみるのも奥深くて面白いかもしれない…
夏のお酒あたり、また買ってみるか…


次回以降は連休の戦利品(+α)紹介予定!


味:★★★★(端麗辛口のイメージとは一線を画する、しっかり目、濃醇な味わい)
入手難易度:★★★(通年品なので比較的入手は容易か。各種通販サイトでも取り扱いあり)