何とか時間が取れたので、今年最後の更新を。
筆者は明日から実家の大阪方面に帰省、
そのまま年末年始の休みに入り、ちょっとPCを触れない環境が続くので、
正真正銘、これが2021年最後の更新となります。

寒い中、夜中にハイボール片手に記事書いてますが、
今年最後はこのお酒で締めくくりたいと思う!


出羽桜 純米吟醸 雄町


山形県を代表する銘柄の1つで、生産は、天童市の出羽桜酒造株式会社さん。
ここ最近の筆者のお気に入り「山形酒」と、鉄板の「雄町」。
筆者が好きな要素を2つ組み合わせたお酒で、今年を締めたいと思います。


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何となくレトロチックな、古き良きという言葉がよく似合う、
そんな感じの力強い書体に彩られた外観。
雄町の濃厚な味わいを体現したかのようである。

原料米はもちろん雄町100%使用。
以前紹介した、山形県の代表的な酒米「出羽燦々」を使用したものも美味しかったが、
(記事は→http://kilchoman.blog.jp/archives/31110306.html
それが雄町になるとどう違うのか…楽しみ。
まぁ、美味しさは約束されているに違いない…!

という訳で早速、香りと味のレビューへと。


まずは冷酒。

香りはメロンを思わせる、爽やかな甘さに、巨峰のようなジューシーな酸が主体。
イチゴのような甘酸っぱい香りもほのかに感じられ、
全体的に果汁感溢れる印象。

そんな香りのフルーティーさに比して、味の方は米の旨味が主体。
落ち着いた、だがしっかり濃厚な味わいで、
雄町らしい力強さが、舌にぐいぐいと伝わってくる。
味の終盤から余韻にかけては、イチゴやサクランボを思わせる、
甘酸っぱいフレーバーも感じられ、最後まで豊かな味で楽しませてくれる。


続けて燗に。

加温しても香りのジューシーさは変わらずそのまま。
ブドウやリンゴ、洋ナシのような、芳醇な酸と甘さが織りなす
バランスの良い穏やかな香りに仕上がっている。

こちらも全体的に落ち着いた味わいだが、
しっかりとした酸味と旨味が、雄町らしさを感じさせる。
ブドウ、リンゴ、柚子のような、果汁感溢れる落ち着いた
酸味が主体で、ほのかに甘味もある味わいに心が落ち着く。


冷やしても燗でも、濃厚でジューシーな味わい。
良い意味で分かりやすい、雄町の魅力を引き出したお酒であると思う。
年末年始のごちそう的な、味の濃い料理にも負けない印象だ。


という訳で、今年はこれで以上となりますが、
年末年始にかけて、また沢山ネタを仕入れる予定なので、
年明けからの更新(少し遅くなるかもですが…)もお楽しみに!
あと何処かで2021年のアワードも決めなきゃ…

では、よいお年を!!


味:★★★★(ジューシーな旨味・酸味で雄町の魅力が分かりやすいお酒)
入手難易度:★★★★(限定品だが大手通販サイトには在庫あり。出来るだけお早めに)