仕事が立て込んでいたり、プライベートでも本調子でなかったりで、
少し更新が滞ってしまい今日に…

一通り仕事が落ち着いたのと、明日から3連休なので
気楽は気楽なのだが、西から台風が迫ってきているという…!
今回は珍しく、筆者の在住地域を直撃するコース。
普段はあまり直撃を受けることはない地域なのだが…
幸い夜のうちに通り過ぎるようなので、連休に被害を被ることはなさそうで、
それだけでも恵まれていると思うことにしますか。
あとは、あまり被害が大きくならないと良いなぁ。


さて、ご無沙汰の今回も、およそ一月前になる、
お盆に手に入れた美味しい日本酒シリーズを紹介していくことに。
つっても今回は少し特別枠。
タイトルをご覧になった方は既に気付いているだろうが、
運よく手に入れられたのでご紹介。


而今 純米吟醸 雄町火入


日本酒好きなら知らぬものはない(よね?)、
三重県を代表する銘酒。
醸すのは県西部、関西地方への玄関口として知られる、
名張市にある木屋正酒造合資会社さん。

個人的に、山形の十四代、福島の飛露喜と並び、
「3大人気すぎて手に入らない日本酒」に名を連ねていると思われるこの銘柄。
今は居酒屋とか気軽に行けませんが、
少し前でも、外飲みですら店を選ばないと飲めないくらいにはレアだった気が。

一応触れておきますが、「而今」と書いて読みは「じこん」。
当然知ってるよね…(よね…よね…w)


このお酒を手に入れた経緯ですが、
前回紹介した、「楽器正宗」を手に入れた、伊勢の「酒の店もりした」さんにて、
「~円以上お買い上げで、而今も買えます」的なセールをやっていたため、
このチャンスを逃すまいと、買う権利をゲット。堂々購入したのである。

ちなみに、同時に買った楽器正宗、そして次回以降の更新で紹介するお酒も
非常に美味しかったので、もう筆者的には得でしかない買い物だった…!


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もう1つの推しポイントが「雄町火入」。
「雄町」の2文字で、筆者的には何が何でも買わなければならぬ…!w
だって外飲みですらそうそう飲めませんよ、こんなの…
しかも色を付けているわけでもなく適正価格帯での販売…なんて良い店なの…
コロナが明けたら、是非読者の皆様も伊勢へ足を運んでほしい。


当然、味の方も折り紙つきに決まっているのだが、
せっかくじっくり分析できる機会であったので、
初心に立ち返って、いつも通りレビューすることに。


まずは冷酒から。

香りは、メロン・スイカなどのウリ科果実を思わせる吟醸香が中心。
洗練された無駄なしつこさがない、ザ・優等生といった感じの香りだが、
空気に触れるにつれ、雄町らしい米の旨味を感じさせるニュアンスも出てきて、
何とも贅沢。

一口含んだ瞬間、舌にズシン!と乗りかかるような旨味の奔流、
そしてそれを追うように、まろやかな甘味が感じられる。
その重厚感あふれる味わいは、さすが而今、さすが雄町の一言。さすおま。
喉の奥に送った後の余韻も、骨太な酒らしい香り。
人気銘柄だけあって、良い意味でその美味しさが凄く分かり易い。
みんな夢中になるわけだ…w


続いて燗に。

冷酒と比較すると、爽やかな甘さに加え、
旨味、そして酸が強調される芳醇な香りに昇華。
折からの吟醸香に加え、柚子のような香り高い酸のニュアンスが加わり、より魅力的に。

飲んで最初に感じられるのは、メロンのような甘美さに、しっかりとした米の旨味。
これらがぐぐっと押し寄せてくる。
中盤からは旨味に加え、程よい酸味も感じられ、味が締まる印象だ。
甘・旨・酸のバランスが実に良く、完成度の高い味わい。
燗にしてもまた、人気銘柄たる所以を感じられる、隙のない仕上がり。


いやあ、夏の日の夢のような出会いだったわ…w
また巡り合えるといいな…
(あと、最近レア物の紹介が続いていますがご容赦を…)


味:★★★★★(言わずと知れた、濃密、飲み応え抜群の優等生的美味しさ)
入手難易度:特★★★★★(プレ値でない入手は運が良ければ…善行を積むか…?)