うだるような暑さに加え、梅雨もなかなか明けず、
筆者としては憂鬱な昨今…
毎日仕事から帰宅しては、即クーラーONで何とかしのぎ切っている。
コロナも相変わらずだし、今年の夏は例年に比べて辛い…

とまぁ暗い話題はそこそこに、来月の連休、
ようやく実家に帰省&旅行の予定を立てたので、
当面はそれを目標に頑張るしかない!
コロナの感染状況が、どう転ぶかによって変わりますがね~…


さて本題のお酒紹介をば。
今回は日本酒。このお酒も先月、コロナが落ち着いた段階で、
百貨店のある都市部まで足を延ばして、行きつけのバーのマスターの
誕生日祝いのお酒と共に買ってきた一品。


純米酒 みちのく六歌仙


山形県は東部の内陸に位置し、あの「佐藤錦」を生み出したという、
県下有数のさくらんぼ産地・東根市にある、株式会社六歌仙さんの醸すお酒。
創業は1970年代と、老舗が多い山形の蔵の中では、
歴史の浅い方に分類される。寡聞にして筆者も知らなかったしね…

しかし知名度と歴史は必ずしも味に比例しないというか、
まぁ老舗の蔵元さんでも、勿論美味しいお酒を醸す蔵は沢山あるのだが、
この「みちのく六歌仙」はかなりお勧めできる銘柄!

最近山形のお酒のレベルの高さを痛感させられる機会が多く
こちらもご多分に漏れず、かなり美味しいお味でした。
流石百貨店のイチオシで紹介されてただけはあるな、と。
それについては後で語るとして…



20200530_203341


写真にある、「五段仕込」だが、
このお酒は、江戸時代の文献にあった仕込み法を忠実に再現しているらしく、
「初」「中」「留」という段階で構成される、通常の三段仕込みに加え、
更に粥上のお米を加え、甘味を増幅させる五段階の仕込み方で、
丁寧に醸されているのだとか…

日本酒度は‐12とかなりの甘口、
原料米は山形県産の「雪化粧」という品種。

そして敢えて撮影時に取らなかったが、
瓶の首部分にかかっている、金色に輝く「燗」の文字…
燗酒コンテスト、金賞受賞という事で、
敢えてこの初夏の暑さが増す時期に、このお酒を進めていくスタイル…w

しかしその味は保証済み、さっそくレビューしていきます!


まずは冷酒。

香りはごくごく控えめで大人しい印象。
リンゴやサクランボを思わせる、優しい甘さと酸味を伴う香りが、
わずかに感じられる程度。

だがそんな香りの印象とは裏腹に、味はまったりとしており、
濃厚で力強いテイスト。
乳酸飲料を思わせる甘味と酸味に、米の旨味、アルコールの香気が
バランスよく感じられ、飲み応えたっぷりのリッチな味わい。


と、冷酒でも一通り満足ののいく味だったが、続いて本命の燗。

控えめで目立たなかった香りは、加温することで一気に華開く。
ブドウを感じさせる芳醇な酸味をベースに、
冷酒と同じくリンゴやサクランボのようなさっぱり系の酸の香りが漂う。
が、その主張度合いは冷酒に比べ断然上。

味の方も、旨味が格段に増し、冷酒のそれに比べてはるかに抜群の飲み応え。
甘さと酸のバランスも絶妙で、かつ後半から立ち上り、余韻に至るまで
しっかりと感じられる、アルコールの芳しい香気がたまらない。
流石コンテストで受賞しただけのことはある。
燗でこそ完全覚醒し、その真価を発揮するお酒だ。


とまぁ夏場に文字通り「アツい」燗推しをしてしまったが、
部屋をしっかり冷やしてでも試す価値はある美味しさなので是非!
個人的には「酒屋八兵衛」「雨垂れ石を穿つ」に次ぐ、
ナイスな燗向けのお酒に認定。
また冬場に頂きたいものだ…


味:★★★★★(冷酒でも美味いが、燗は香り、味ともに格別、暑くても是非!)
入手難易度:★★★(大手通販サイトでは取り扱い有、流通もそこそこな印象)