相変わらず梅雨らしく、すっきりしない天候が続く…
しかし、ようやく県をまたいでの移動の自粛が解禁されたため、
気持ち的には若干開放感が増したような感じ。

勿論油断は出来ないが、来月の連休には、
情勢が落ち着いていれば、筆者も実家に帰ったり、
旅行を再開しようかと思っている。ここまで長かった…

とはいえ、筆者の在住地域では、自粛ムードも都会程は強くなく、
件の10万円の給付も早かったので、それなりに生活を楽しめた感じ。
あと調子に乗って、ちょっとイイ感じのお酒を買っちゃいました…w
本日はそれを紹介することに。


シグナトリー ロングモーン15年


スコットランドはスぺイ川流域、蒸留所が乱立するスペイサイド地方にあって、
名蒸留所の1つともいわれる、ロングモーン蒸留所で造られる、
シングルモルトウイスキー。
筆者の大好きな銘柄の1つで、店頭や通販で見つけて、手が届きそうなら、
コスト的にちょっと無理をしてでも買ってしまいたくなる、
そんな美味なるウイスキーである。

以前には当ブログでオフィシャルの16年ものも紹介。
http://kilchoman.blog.jp/archives/27578724.html
いやあ、それなりに値段はしたが、こちらもやはり美味しかった…
流石、竹鶴政孝がウイスキー造りの基礎を学んだ蒸留所なだけはある…



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さて今回購入したこちらは、オフィシャルものではなく、
「シグナトリー」というボトラーズ、所謂ウイスキーの瓶詰業者が
リリースしているシリーズの内の1つ。
ボトラーズ業者は、シグナトリーの他、「ゴードン&マクファイル」や
「ケイデンヘッド」などがあり、
よくバーに行く人などは、その名前を聞いた、あるいはボトラーズのウイスキーを
飲んだことがある人も多いのではないだろうか?

こういったボトラーズ業者は、蒸留所から原酒を樽ごと購入するため、
ボトラーズウイスキーでは、ある特定の樽だけを使用したり、
独自に長期熟成させたり、あるいは独自に原酒同士をブレンドしたりと、
オフィシャルでは出せないカスタマイズ感が出せるのが魅力。
(ちなみにこのロングモーンは、バーボン樽で熟成された逸品)

その分流通量は少なく、コストがかかったりするのだが…(汗)
あと総じてカスクストレングス、いわゆる加水をしない、
度数が高いウイスキーが多いのが特徴。
この辺りも、原酒を樽ごと買うスタイルに由来するのだろう。


さて豆知識はこのくらいにしておいて、
気になる味の方をいよいよレビューしていこう。


まずはストレートで。

香りは甘く華やか、それでいて力強く、若干スモーキーさも感じられる。
ややケミカル、薬品のような匂いも混じるが、香りの中心となるのは
力強いフルーティーさ。マーマレードやリンゴジャムを彷彿とさせる。
とにかく芳醇で、ずっと香りを嗅いでいたい…

一口含む。
まずは、57.2°のカスクストレングスらしい力強いアタックが舌を刺激。
だが味は上質で甘く、フルーティーでリッチなテイスト。
香りで感じられたように、リンゴジャムを思わせる、濃密な甘さを中心として、
華やかさを伴うスモーキーさが、芯の強い味わいを演出する。


続けて少量加水してみる。

香りが開き、華やかさ、爽やかさがストレートの時に比べ一段と増す。
ドライフルーツのパインのような、フレッシュかつスイートな香りが中心に。
リンゴ果実のような、優しく甘いニュアンスも。

口当たりは多少優しくなるが、飲み応えはしっかり。
芯の強い、リッチな味わいはストレートの時と変わらず、味がヘタレることはない。
香り同様、パインのようなフレッシュな甘味が口一杯に広がり、癒しを感じる。
それだけでなく、後味にはストレート同様、リンゴジャムの優しい甘さに、
若干のスモーキーさが感じられ、これらのテイストが良く混ざり合い、
味に深みを持たせている。


最後にロックで。

氷を浮かべると、華やかな香りが目立つ印象に。
パインを中心とした、フルーティーでスウィーティーな香りや、
しばらくして氷が溶け、馴染んで来た頃に感じられる、リンゴのような
優しく甘い香りは、他の飲み方と同等のクオリティを維持。

ロックにしてもパンチのある飲み応え。
最初にパインのフレッシュさを、中盤にほのかなスモーキーさ、
リンゴの甘さを感じる。
一方でストレート、加水時に比べ、ややソルティーなニュアンスも
感じられるようになり、前2者よりは硬派な味に仕上がる印象か?


良いボトルだけに、おすすめはストレートをゆっくり楽しむか、
加水でよりフルーティー、リッチな味わいを楽しむのが良いか。


オフィシャルにはシェリー樽も使われている(と思われる)からか、
そちらを飲んだ時に感じられる、麦の芳醇さやドライマンゴーのようなまったり感、
ジューシーさに比べると、
こちらのシグナトリー製は総じて若々しくフレッシュな味の印象。
良い意味で「らしくない」ロングモーンかもしれない。
ここまで書いておいて何だが、筆者はオフィシャルの方が好きかなぁ…
しかしバーボン樽原酒中心の構成だと、同じ銘柄でもこうも味が変わるのかと、
学ぶところも多い一本であった…


味:★★★★(フレッシュ、フルーティーで芯の強さ、タフさが特徴。飲み応え抜群!)
入手難易度:★★★★★(ボトラーズゆえ…都心や都会の専門店、あるいは通販で)