さてさて、お久しぶりです。
2020年1発目の更新…とその前に。


昨年末のコミケの報告をば。
参加2回目にして新刊2冊リリースというチャレンジでしたが、
お陰様で…



完売ッ!!



致しました!しかも既刊含めて…

もしかしたら、この記事をご覧の中には、
会場に足を運んで頂いた方も居るかも知れません。
この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

ちなみに、先にTwitterで呟いたので、ご存じの方も居るかもですが、
この結果を以て、GWコミケの参加も決定しました!
無事登録も済ませてあります。
さて、後はネタを考えなければ…


と年末の報告はこの辺りにして、そろそろ通常営業。
と言っても、仕事始め早々、体調が下り坂になり、
ようやく昨日に回復したところ…
お陰で更新が週末に…


ちなみに、例年だと新年1発目の更新は、
酒アワードと称し、昨年1年間で心に響いたお酒を、
日本酒部門・ウイスキー部門、それぞれBest3形式で紹介してましたが、
今年はちょいと事情があって、1発目から通常営業。
(アワードもそのうちやります)


特別純米 雨垂れ石を穿つ


という事でこちらの、少し変わった名前の日本酒を紹介。
滋賀県は湖西北部、高島市にある、
株式会社 福井弥平商店さんのお酒。
創業は江戸中期・寛延年間という老舗で、
代表銘柄は「萩の露」。こちらの名前はご存じの人も多いかも知れない。

さて、このお酒を知った始めのきっかけはTwitter。
フォローしている方に、この銘と同じ名前の方が居て、
「結構凝った名前の日本酒があるものだなぁ」と少し気になっていた折、
先のコミケで東京に行った際、友人と、地酒目当てで
各県のアンテナショップ巡りをしていたら…

日本橋にある滋賀アンテナショップ「ここ滋賀」さん内の
試飲ブースで取り扱っていることが分かり、早速注文!
美味しかったので、早速4合瓶を購入、実家で正月酒として
楽しもうと決めたのだった…w

ちなみに「ここ滋賀」さんのHPはこちら。
https://cocoshiga.jp/

お酒の試飲だけでなく、フードやお土産、特産品も充実しており、
アンテナショップの中では規模が大きな印象だ。
筆者が訪れた時には、あの「三連星」も頂けた。


20200101_131941


見た目はこんな感じで、飾らず、シンプルな外観。
ちなみにどうでも良いが、今回は実家にて撮影。

原料米には山田錦と、「三連星」にも使われている、
滋賀特産の酒米・銀吹雪を使用。

加えて、「十水(とみず)仕込み」という、
従来の仕込み方に比べ、水の量を2~3割削減するという、
江戸時代の仕込み方によって造られているのだとか…
(昔は水が貴重だったため)


「ここ滋賀」で飲んだ時も、その出来の良さに思わず唸った。
今回は正月酒として、改めてゆっくり飲んでみた感想を記す。


まずは冷酒。

香りは酸味とアルコールの香気が中心。
少しだけ、樽香のような、木の香りも混じる。
アルコール香といっても、酒感が強すぎることなく、
あくまでバランスの取れた、芳醇な香り。

一口飲むと、その舌触りは非常にまろやか。
アルコールが香る、旨味と酸味主体の、昔ながらの酒らしい、
辛口系の味だが、ドライに走り過ぎることはなく、
ふくよかでまったりとした、柔らかい味。


続けて燗に。

香りは酸味主体にシフト。柑橘を思わせる、
さっぱりとした香りが心地良い。

味の方も、酸味と米の旨味のバランスが、更に程よく調和。
ふくよかさも増し、隙のない、非常に綺麗な仕上がりという印象だ。

しっかり目の味ながら、飲んでいて舌が疲れず、
飲み飽きない味わいも特徴的。
少し前に紹介した、「酒屋八兵衛」を彷彿とさせる。
これは支持が厚い訳だ…納得の味わい。


筆者は特に、燗がお勧めと感じた。
これからの寒い時期、まだまだ活躍しそうな1本である。
また飲みたいなぁ…


味:★★★★(辛口系ながら、ふくよかでバランスの取れた綺麗な仕上がり)
入手難易度:★★★(人気ながら、通販等ではそこそこ手に入る印象だ)