コミケの本の作成は、ボチボチといった状況。
やはり2冊仕上げるとなると、結構な労力で、
やっと1冊目の目途がつきそうな段階である。
仕事の方も、これから徐々に繁忙期に入ってくるため、
それによっては適度な方針変更もやむ無しかも知れない。


さて、今回は久しぶりにウイスキーのレビュー。
この銘柄は、かねてから取り上げたかった逸品。


アマハガン No.3 ミズナラウッドフィニッシュ


名前だけだと、スコッチとか外国産の銘柄に聞こえるかも知れないが、
こちら、れっきとしたジャパニーズウイスキー。
(なので記事のカテゴリーは「その他」)

昨今のウイスキーブームに突き動かされるかのように、
今、国内では、大手酒販メーカーの蒸留所のみならず、
小規模生産の「マイクロディスティラリー」があちこちで
稼働し始めている。

現在、その一番の代表格で、かつ成功している例が、
埼玉・秩父のベンチャーウイスキー社が手掛ける「イチローズモルト」。
海外からも高い評価を受け、プレミア価格の付くボトルも多い。


それに続けと言わんばかりに、滋賀県は湖北、
かつては豊臣秀吉の治めた城下町があった、長浜市で、
地ビールの会社が、本格的なウイスキー造りに乗り出した。
それがこの「アマハガン」という訳だ。


20191022_203045

見た目はホント、スコッチのような外観。
ちなみになぜ「アマハガン」という名前なのかと言うと、
写真のように、ローマ字表記で「AMAHAGAN」。
これを逆から読むと…???
という訳だw


実は筆者、以前この「No.1」を飲んだことがあり…
特別肌に合わないという印象こそなかったが、
原酒がまだまだ若いからか、多少の物足りなさを感じた。

もっと他の樽で寝かしたり、熟成年数の進んだ原酒で仕込まれた
ものが飲みたい…と思っていたところ、
シェリー樽仕込みのNo.2、ミズナラ樽仕込みのNo.3がリリースされたと聞き、
No.2の方は何となく味の方向性が予想出来たので、
No.3の方を、関西に帰省の折、蒸留所まで出向いて購入した次第。


という事で前置きはこの辺りで。
早速ストレートからレビューすることに。


香木、オレンジピール、レーズンを思わせる、
ウッディかつフルーティーな、魅力あふれる香り。
少しシナモンのようなスパイシーさも交じる。
スコッチで言えば、ハイランド地方のモルトに近い印象があるが、
ドンピシャで近いものはない、独特の香り。

口に入れると、まずはオレンジの果実のような甘さ、
そしてそれを引き締める、皮のようなビターなテイストを感じる。
底味にはまた、ビターチョコのような、穏やかな甘味と苦味が
顔を覗かせ、余韻として、栗のような優しくナッティ、
香ばしい甘さでフィニッシュ。

味の方も、スコッチや他の有名ジャパニーズモルトとは
違った方向性のものだが、これは美味い…


続けて少量加水する。

レーズンの甘酸っぱさや、バニラのような甘い香りが強調されるように。
まるでラムレーズンのアイスクリームを思わせる甘美な香りだ。
シナモンのようなスパイシーな香りも若干感じられる。

ストレートより、舌触りが滑らかになる反面、
味の重厚さ、複雑さはやや失われる印象。
オレンジの果実、バニラクリームのような甘さ、栗のような香ばしさが
感じられるが、ストレートに比べて層の厚い味わいではなくなる。


最後にロックで。

香木、アプリコット、栗を思わせる、ウッディで甘酸っぱく、
それでいてまろやかな香り。
これもまた他地域のモルトにはない斬新さだ。

口に含むと、アプリコットの甘酸っぱさ、
オレンジの果実のジューシーさと爽やかさ、
そして最後にオレンジピールの甘苦い余韻でフィニッシュ。
軽快でフルーティーな仕上がりになるため、
軽めのテイストのウイスキーが飲みたいならぴったりか。
初心者にもおススメ出来る1本。
(コストを考慮しなければ…)


筆者的には、おススメの飲み方はストレート。
複雑かつオリジナリティあふれる味わいを楽しんで欲しい。


以前No.1を飲んだ時より、確実に進化しており、
好印象を持てる仕上がりのウイスキーだった。
今後もどんな物をリリースしてくれるのか、興味が尽きない。


味:★★★★★(複雑かつ個性的、でも飲みやすい。今後も期待)
入手難易度:★★★★(遠方でもネットを利用すれば十分入手可)