お盆休みも終わり、また秋の連休まで
気持ちを新たに頑張らねば…という感じが漂う本日。

ちなみに筆者のお盆は、
夏コミ→川越観光→日光観光
という関東地方満喫コースでした。
いやあ、どこもかしこも暑かった…
何度か熱中症になりかけたので、皆さんマジで気を付けましょう…
(特に飲む用事のある人はね…)

戦利品については、また後日紹介するとして、
(しかし川越も日光も楽しかった、特に川越の日本酒…)
本日は休み前より続けている、夏酒特集第3弾!

…昨年(自分の中で勝手に選出している)アワードに輝いた
あの銘柄が再び登場だ…!


赤武 純米夏霞


岩手県は盛岡市、赤武酒造さんのお酒。
ちなみに前回、雄町を紹介した時の記事がこちら。
http://kilchoman.blog.jp/archives/24166196.html

昨年のGWの旅行中に出会い、あまりの美味しさに
すっかり虜になってしまった銘柄。
今や、居酒屋に幸運にも置いてあれば、必ず注文するレベルである。

元は同じ岩手の、大槌町にあった蔵だが、
件の大震災で壊滅、今は盛岡にて、若い杜氏さんを中心に
精力的なお酒造りを行っている。
その甲斐あって、今や押しも押されもせぬ人気銘柄。

これを偶然、伊勢参道のお酒アンテナショップで
見つけてしまったが最後…
もう飲まずにはいられなかったw


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夏酒だけあって、瓶は涼やかな透明。
これまた涼やかな白のラベルに、厳つい赤兜の武者が映える!


何せあの赤武である…
外しはしないだろうが、夏酒、しかも霞酒(澱が若干残ったお酒)
もリリースしているとは手が広い…
さて、その味如何な物か。


まずは冷酒より。

メロンや梨、桃のようなフルーティーさ、そして乳酸を感じる、
優しい感じの香り。
夏酒は香りが控えめな印象があるが、
このお酒は良い香気を放つ。

ライトで飲みやすい口当たり、
そして飲んだ後に口の中で膨らむ、メロンのような甘さ、
米のしっかりとした旨味。
それらが引いた後に来る、乳酸のさっぱりとした酸味…

夏酒らしく、最初は軽い印象も、
後から十分な飲み応え、そしてジューシーさをふんだんに感じられる。
流石赤武、只の夏酒ではなかったか…!


この涼やかな見た目に、霞酒という事もあったため、
合うかな~とも思いつつ、勇気を出して燗にもしてみた。

香りは、冷酒の時に比べ、乳酸香がメインに。
やや乳臭い、独特の香りも伴うようになるが、
メロンや桃の優しく甘い香りも感じられる。

味はフルーティーな甘味、さっぱりした乳酸テイストの中に、
冷酒の時よりさらに存在感を増した、どっしりした旨味が主軸となる。
口当たりの良さは冷酒の時と変わらないが、すぐに存在感抜群の
旨味が口の中を覆い尽くし、こちらも飲み応えは抜群だ。


夏酒は冷やして飲むことを前提に造られたものも多く、
下手に燗にすると、味が崩れてしまう事も多いのだが、
流石赤武クオリティ、その心配は杞憂だった。
この銘柄への印象は、ますます良くなるばかりだ…

贅沢を言えば、もう少し手に入りやすかったら、と…w


味:★★★★(燗にしてもイケる夏酒。旨味も抜群。赤武恐るべし)
入手難易度:★★★★★(時期物+人気銘柄ゆえ、入手困難?見つけたらラッキー!)