さて、今回もウイスキーの記事を。
前回のベンリアック キュオリアシタス同様、今回も、
「産地は違うが実質アイラモルト」なお酒を紹介することに。

最近似たようなテーマのお酒を続けて手に入れる機会が
多いもので…w


トミントール ピーティッド


ベンリアック同様、こちらもスコットランドはスペイサイド地域、
トミントール蒸留所のシングルモルト。
創業は1964年と、スコットランドの中では比較的新しい蒸留所。
定番品の10年物は、華やか・フルーティーで甘く洗練された
味とのこと(筆者は未飲…どこかで飲みたい…w)。

しかし、ピートを焚き込んだ麦芽によって造られる
このエディションは、所謂スペイサイドモルトらしい10年とは
まったく違った顔を見せてくれるのである…
(まぁアイラ顔なのだが…w)


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ピーティッドゆえ、やはり狙っているのだろうか…
ボトルまで、ラフロイグを彷彿とさせる色調。
(10年は瓶が透明、ラベルは紫中心の色調)


ここまでやるからにはさぞかしピーティーな味なのだろう…
筆者はその辺うるさいが、
どれ1つ味わってやろうじゃないか(上から目線)
という感じでテイスティングレビュー。


まずはストレート。

まるでスモークナッツやいぶりがっこのような、
しっかりとした薫香が鼻を刺激する。
香りはスペイサイドではなく、既にアイラモルトのそれ。
なかなか期待以上じゃないの…

一口含むと、最初の口当たりはライトでスムーズ。
ドン!ときてオイリーな口当たりが多いアイラの
本場ものとは違い、新鮮な感じを受ける。
まぁ元々スペイサイドだし…と思っていると、
しっかりピートが乗っているおかげなのか、
終盤になるにつれヘビーな口当たりに。
特徴的なヨード香に潮っぽさも十分で、
この辺りはアイラモルトに引けを取らず、美味しい。


少量の加水で香りが開き、薫香の中に多少の華やかな香り、
蜂蜜のような甘い香りが感じられるように。
口当たりは、更にスムーズになり非常に飲みやすい。
ピートの乗りもストレートの時に比べ、主張し過ぎず程よい感じに。
とはいえ味のアクセントとしてはしっかり機能し、
この軽さでここまでのピート香が出せるのは大したものだ、と感じる。


ロックにすると、カリラ、ラフロイグを思わせる
潮っぽい薬香が目立つように。
味の方も、よりピーティーな潮味へとシフトするため、
まるでラフロイグを彷彿とさせる仕上がり。
ただし、何度も言うが、口当たりは非常にライト。


主張の激しいアイラモルトほどでなくとも、
ピートの効いたウイスキーが飲みたい…という時には
ピッタリの逸品であろう。
筆者おススメの楽しみ方は、ストレートあるいはロック。

アイラを飲み慣れてないが、これから覚えたい人にも推奨。
本格的アイラモルトを飲む前に、これでワンクッション置いて
雰囲気を掴むのもアリかも知れない。
その場合には少量加水くらいが丁度良い感じで、
このお酒の魅力を楽しめるかも。


次回からは、GW旅行の戦利品紹介!(予定)


味:★★★★(口当たりはスペイサイド、味はアイラ…という感じ。十分美味しい)
入手難易度:★★★★(やや珍しい感じはあるも、ネット通販で入手は可能)