今回も戦利品紹介。暫くこの流れが続くかも…
ちなみに今回から「真打ち」紹介に入るので、
記事末のレビューは軒並み高レア&高評価になる(予定)。

今回は、前回紹介した八戸から、岩手県の一関へと下り、平泉を観光。
その際に立ち寄った居酒屋にて出会った珠玉の逸品をご紹介。


AKABU 純米吟醸 雄町



岩手県は盛岡市に蔵を構える、赤武酒造さんの
若き南部杜氏が醸すお酒。

この蔵元さん、元々は三陸の大槌町に蔵があったという事で…
現在は7年前の悲劇から復活、盛岡市内の「復活蔵」にて
若手世代を中心に酒造りを行っているとの事。

蔵の背景を聞くと、どうしても掛け値なしに応援したくなる…
その一方で、いっぱしの酒飲みとしては、やはり味も大事であり、
商品のクオリティで評価しなければ、とも考えたりするものだが…

このお酒に関してはそんな心配は無用だった。
先に述べておくと、そのレベルの高い事。
実際に、先述の足を運んだ居酒屋でも、オーダーした周囲のお客さんから
絶賛に次ぐ絶賛を得ていた。(なので筆者も注文したのだが…w)
あの時居合わせたお客さんには感謝してもし切れないかもだw(※)


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シンプルで飾らないラベル。
写真では分かりにくいが、地の色は金。
雄町という事で多少のプレミアム感を出しているのか。
そしてそこに頂かれた兜のマークがよく映える…


では早速レビューへと。
冷酒から。


マスクメロンのような、芳しく良い香り。
少しだけ夏ミカンのような酸の香りも感じられる。
全体的に清涼で爽やか、といった印象。


口に入れると、まずその舌触りのまろやかさに驚かされる。
舌先で味を感じる段になると、メロンのような上品な甘味、
米の力強い旨味、そしてほのかな酸味。
これらがとても高いレベル、高い次元で調和している…
思わず唸ってしまう美味しさだ。


続けて燗に。
40度を少し超えたくらいのぬる燗でつけてみたが、
その芳醇な香りは全く変わらず。やや柑橘の酸味が強くなる程度か。

味は更に甘味を増し、舌触りもよりまろやかに。
散々評しているが、マスクメロンや、マスカットのような
高級フルーツと、そう変わらないのではないかと思わせる程の
甘さ、芳醇さ…


これを気軽に(という訳にもいかないのであろうが)楽しめる
地元の人々には少し嫉妬してしまうくらいだ。

(※)件の居酒屋さん(ww13.plala.or.jp/komatsu-/)にて頼んだのは
   通常品の純米酒。その後マスターより、この雄町が売っている
   近所の酒屋さんを紹介頂く、という経緯であった。


味:★★★★★
 (雄町、蔵の背景という情報を差し引いても余りある美味しさ。アワード上位候補。)
入手難易度:★★★★★(雄町は難易度高し?通常品なら通販も。)