GWも終わり、今週から一気に現実に引き戻される…
週末には旅行中に買っておいたお酒が届くので、
それを楽しみに乗り切ろう…
もちろん、当ブログでも記事にしていくつもり。

そんな訳で今回は、言い方は悪いが場繋ぎ的な回に。
でもリーズナブルでお勧めのウイスキーを紹介。


ディンプル12年


イギリスのジョン・ヘイグ社がリリースしている、
ブレンデッドスコッチウイスキー。

「ブレンデッド」なので、当然数種類のシングルモルトと、
トウモロコシなどの穀物を原料とした、グレーンウイスキーの混合品となる。


今回、画像を撮るのを忘れてしまったが、
お酒好きの諸氏なら、ググるなどして調べて頂ければ、
高確率で見た事があるのではないだろうか。
三角形のボトルで周囲に金線が纏わりついているアレである。

ボトルの表面は少し凹んでいて、
これがこのウイスキーの名前の由来、DIMPLE(=窪み)となっている。


主軸になるモルトは、スコットランド南部・ローランドという地域の
グレンキンチーというシングルモルト。
この地域のモルトは、総じて軽くスムーズな口当たりが特徴。
このディンプルもスムーズで、ローランドウイスキーの特徴が
よく出ているように思われる。


能書きはここまでにして、そろそろレビューへ。
例によってストレートからチェック。


飲む前に香りを。
ビターチョコ、シナモン、オレンジなどのフレーバーが渾然一体となった
香ばしく華やかな香り。ごくごく僅かながら、スモーキーフレーバーも。

味も、シナモン、クローブなどのスパイスに、
ドライフルーツのオレンジが合わさったような感じ。
スパイシーでビター、エキゾチックだが、
カラメルのような甘さも感じられる複雑系の味。
シングルモルトのように個性を主張し続ける訳ではなく、
くど過ぎず程よく喉の奥に消えていく味。


少量加水すると、ストレートの時に比べ、オレンジを思わせる苦い香りが消え、
代わって熟れたバナナのような香りが新たに感じられるように。
口当たり、舌触りは更にスムーズになり、
度数の高いお酒とは思えない程飲みやすくなる。
シナモンティー、オレンジティーを思わせる、芳醇で華やかな味。


ロックにすると、ややどぎついアルコールの香気が感じられるものの、
ストレートの時のスパイス香と、加水時のバナナのような香りが共存し、
エキゾチックさが増す。
味の方は、ややオイリーで薬品のようなフレーバーがあるが、
シナモンを彷彿とさせる芳醇さ、バナナを思わせる甘味が口の中に広がり、
完成された美味しさを感じられる。


価格は2000円を少し上回り、このクラスのブレンデッドウイスキーとしては
少々お高く留まっている印象だが、
コストパフォーマンスに関しては間違いなく良いと思われる、
美味しいウイスキーなので、未経験の方はこれを機に是非1本試して見て欲しい。


味:★★★(上を見ればキリがないのがウイスキーだが、コストに比して非常に美味)
入手難易度:★★(大型スーパー、量販店で容易に入手可)